〇著者：田中則明　カク麗敏　　〇出版社：心弦社

〇対象：中国語中級者、上級者

〇内容：”核文字”（中国語の文章を成り立たせる上で重要な働きをする文字）を手掛かりに、日本語との対比において、中国語の「語形」や「文型」に対する理解を深めるためのテキストです。

　中国語の「語形」「文型」に対して一定の理解度を有する学習者でも、自分が「表現したいことが十分言えていない」「自分が言いたいことが正確に言えていない」「自分が意図したニュアンスが伝わらない」等のもどかしい思いをすることは避けられません。その原因は、通例、自分が使える「語形」「文型」が足りないことに起因します。つまり、もっと、もっと覚えなければならないということです。

　ですが、一方で、「どこまで覚えれば良いのか？」「きりがない」といった暗澹たる気持にもなりがちです。

　本テキストでは、中国語上級者を自認する人が常識として最低限覚えておかなければならない「語形」「文型」を提示しました。換言すれば、中国語上級者たる者、本テキストに盛られている位の「語形」「文型」は是非とも覚えて、使えるようにしておかなければならないことを意味します。

　なお、各種中国語検定試験には、本テキストに出て来る「語形」「文型」は、繰り返し繰り返し出題されます。その意味において、本テキストを学ぶことは、HSK、中検など各種中国語検定試験対策にもなります。

　また、姉妹編に『”核文字”で　もやもやスッキリ　中国語文法』がありますが、本テキストの方が「お姉さん」です。発音入門を果たされたばかりの方には、「妹さん」の方をお勧めします。