田中式二色刷りピンイン表記法
そもそも「ピンイン」って何?
「ピンイン」とは、中国語の発音を表す、日本語における読み仮名・フリガナのような役割を果たすものです。
つまり、漢字で表記された中国語を、どのように読むかを示すのが「ピンイン」です。
ローマ字を用いて表記されており、中国人でも学校で「ピンイン」を使って正しい発音や読み方を学びます。
「田中式二色刷りピンイン表記法」は、「ピンイン」の新しい発音学習メソッドであり、日本人が苦手とする中国語の発音を効率良くスムーズに習得するために考案されたものです。
日本語には存在しない発音を”赤字”で表記
だから分かりやすい、
「田中式二色刷りピンイン表記法」
著者・田中則明が、中国語の発音の難しさから途中で学習を止めてしまう日本人が非常に多いことを憂慮し、その原因を探り、対策を練った結果、考案に至ったのがこのピンイン表記法です。
1998年に考案されたこの発音学習メソッドでは、日本語には存在しない「母音」「子音」のみを”赤色”で表記しています。
日本人にとっては、この“赤色”のピンインが難しいのです。
例えば、日本語ですと母音は「ア、イ、ウ、エ、オ」となります。
この言語脳のまま中国語の母音「e」を認識する場合、「ア、イ、ウ、エ、オ」のどれにも当てはまらないため、間違った母音で認識処理されることになってしまいます。
日本語にない母音「e」を正しく認識処理するためには、「ア、イ、ウ、エ、オ、e」と言語脳内に、「e」の音の領域を追加設定する必要があります。
「田中式二色刷りピンイン表記法」は、まさに「日本語にない音」の領域設定をスムーズに行うためのツールです。
「田中式二色刷りピンイン表記法」のメリット
なんと言っても、「ピンイン」の学習時間が驚異的に短縮できることが最大のメリットです。
ただし、このメソッドで学習することで、「四声」の修得が楽になるというわけではありません。
しかしながら、「母音」「子音」の学習へと振り向けなければならないエネルギーを節約することで、結果として「四声」学習へとより多くのエネルギーをかけることができ、「発音」学習全体の負荷が大きく減少します。